盛会そして大きな成果のオマハ公演
2015年9月20日夜、アメリカ ネブラスカ州オマハ市のHolland Performing Arts Centerコンサートホールにて、静岡市オマハ市姉妹都市提携50周年記念事業の中心的なイベントとして開催されました。日米の合同オーケストラの演奏は2000人の聴衆で満たされた素晴らしいホールに響きわたり、大きな盛上りの中、その友好親善という役割に大きな成果をもたらしたことを確信できました。
静フィルのオマハ公演は、オマハシンフォニーの全面的な協力と静フィルの十分な準備もあり2度のリハーサルという非常に厳しい条件の中でありましたが、演奏後のスタンデイングオベーションにみられるように大きな感動の渦で幕を閉じました。この演奏会の実施に向けて賛同して頂いた団員と演奏に参加された方々、そして、この演奏会の実現に奔走されたオマハ友の会をはじめ関係者の皆様に感謝いたします。
中国・杭州「第九」演奏会 大盛況に終了
2012年8月12日(日)炎暑の中国浙江省、今年静岡県と友好提携30周年を記念して、杭州市街にある杭州劇院ホールにおいて静フィルと県下アマチュアオーケストラ連盟からの有志に、浙江省のプロオーケストラ浙江交響楽団からの奏者の合同オーケストラ(80人)と、静岡混声合唱団「ひびき」、伊豆新世紀合唱団ほか県下合唱団から及び現地上海などから応援に駆けつけたメンバーと杭州市のプロを交えた混声合唱団(65人)による「ベートーベンの第九」を演奏しました。
台風11号の影響で上海空港が閉鎖されたため一日遅れの出発となるという逆風の中、三河正典マエストロの熱い指導の下、三日間にわたる合同リハーサルにより、言葉の壁を越えた音楽の世界で一つになるという経験をとおし、本番では息のあった演奏に、会場を埋め尽くした聴衆からは楽章ごとに拍手があり、これも中国の人の素直な感情の表れだと思いますが、最後はブラボーと拍手喝さいの嵐となりました。
当初の予定より大幅に少ない人数の合唱団でしたが、素晴らしい迫力で4人のソリストとともに心が伝わる第九の演奏でした。参加された皆様と浙江交響楽団、静岡県及び文化庁のご協力に感謝いたします。
盛り上がりを体感した35回記念定期演奏会
2012年6月2日(土) 寒気団の影響で不安定な天候が続く中、適度に晴れ上がった当日は予想通り多くのお客様が開場前に列を作ってくれました。今年の定期演奏会は昨年のマーラーの「復活」に続く盛況で、静フィルに対する期待と好意的な支えが演奏会のクオリティを上げてくれたとも言えます。入場者数1638人(指定席680、自由席958)
しかし何といっても盛り上がりを演出してくださったのは炎のコバケンと仲道さんでした。静フィルでは10年ぶりとなる小林研一郎マエストロはつま恋の合宿から熱い口調で、歌うように演奏する表現力を指導してくださいました。また生の音楽をお客様と一緒に作り上げるために視覚的にも訴える姿勢が大切であることも教えてくれました。それらによって音が生き生きと変貌してくることも体験できたと思います。本番では仲道さんとのトークや幻想のワンポイントレッスンも飛び出し、お客様にとっては思いがけないプレゼントでした。初共演となる仲道郁代さんはその容姿のように繊細かつ優美で、しかしながら力強いピアノを披露してくれました。会場全体が暖かな雰囲気に満ちて行きました。演奏する私たちの思いもひとつになり、その思いが会場を埋め尽くしたお客様に伝わったものと確信します。フィナーレに向かっての盛り上がりは、まさに会場と一体となったエネルギーが炸裂したようでした。
これからもこの体験を生かしつつ、ますますオーケストラ音楽を楽しめる演奏会作りを持続していきたいと思います。演奏レベルの向上も望まれますが、私たちが出来ることは感動を伝えることであると再認識させられました。
静フィル第34回定期演奏会盛況の内に終了
2011年6月4日(土)静フィルの第34回定期演奏会は、静岡市民文化会館大ホールに、 ほぼ満員の聴衆を集めて開催され、マーラーの交響曲第2番「復活」をメインとした演奏は来場者に大きな感動を与え、35周年記念演奏会に相応しい素晴らしい内容で幕を閉じることが出来ました。
「復活」の演奏には4管編成の100名を超える大オーケストラに加え、ソプラノとアルトのソリストと100数十名の混声四部の合唱団が加わる為、大ホールの舞台には乗り切れないほどの大きな編成となりましたが、それだけに迫力に富み、黒岩英臣指揮によるマーラーの壮大な音楽を披露することができ、お客様にも堪能して頂いたのではないかと思います。
今回は静フィル創立35周年記念の演奏会に相応しい曲として、昨年秋に大曲中の大曲、マーラーの交響曲第2番「復活」を選曲しておりましたが、今年3月11日に東日本大震災が起きたことから、甚大な被害を受けた被災地へ向けて、復興・復活を願う支援の思いを込め、開演前にグリークの「二つの悲しい旋律」より第2曲「過ぎ去りし春」を鎮魂歌として奏し、その後正規のプログラムに入り、「復活」においては現地に届けとばかりに力一杯心を籠めて演奏致しました。それと共に復興支援に役立てるべく、会場内において復興支援の為の募金活動を行い、これらを全て被災地に向けてお届けしたいと思っています。 ご来場の皆様には盛大なる拍手と、義援金を頂戴し誠にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。
これからも、静フィルは静岡の音楽文化の発展向上の為に、全力を尽くしてまいりたいと思っておりますので、引き続きご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。